to不定詞をとる動詞/動名詞をとる動詞を解説
to 不定詞や動名詞は、英語の文章にさまざまな要素を加えます。
to 不定詞は、未来に起きることを示し、
動名詞は 、~ing形で、躍動感を伝えます。
ここで重要なのが、
動詞の後ろにくるのが、to 不定詞なのか、動名詞なのかという問題です。
これに対し、組み合わせをひたすら覚えた人も多いのではないでしょうか。
しかし、そうする前に、
to 不定詞/動名詞を取る動詞の性質を押さえることが重要です。
その上で動詞との繋がりを覚えていきましょう。
この方法なら、
迷った時に、どちらを選ぶべきかを推測することもできます。
この記事では、
to不定詞をとる動詞/動名詞をとるさまざまな動詞について解説したいと思います。
それでは例文とともにくわしく確認していきましょう。
to不定詞/動名詞に関しては、下記記事も参考にしてみて下さい!
to不定詞と動名詞の示す意味
to不定詞は、未来のことを表しており
I want to play tennis. 私はテニスがしたい
の場合、
「これからテニスをする」という未来を示しています。
一方、動名詞は 、過去や現在の習慣を表しており
I like playing tennis. 私はテニスをするのが好きだ
のように
「いつもテニスをしている」という習慣を示しています。
to不定詞と動名詞の使い分けの一般則
to不定詞---未来を表す動詞の後ろに置かれることが多い
動名詞---過去もしくは習慣を表す動詞の後ろに置かれることが多い
しかし、これだけでは区別しずらい単語もあり、
最終的には、コロケーションとして身につけていく必要があります。
to不定詞か動名詞かによって意味の変わる動詞
try to do ~しよとする/try doing ~してみる
Have you tried to open this box? 箱を開けてみようとしたことがある?(やろうとする)
Have you tried opening this box ? 箱を開けてみた?(やってみた)
remember to do ~するのを忘れない/remember doing ~を覚えている
Remember to turn off the light. 電気を消すのを忘れないで
I remember meeting you here yesterday. あなたと昨日ここで会ったことを覚えている
forget to do ~し忘れる/forget doing ~したことを忘れる
I forgot to study English. 英語を勉強することを忘れた
I’ll never forget visiting here ここを訪れたことを決して忘れないだろう
regret to do ~するのは残念です/regret doing ~したことを後悔する
I regret to inform you that this warranty is expired. この保証が切れていることをお知らせしなければなりません
I regret buying this. これを買ったことを後悔している
stop to do ~するのに立ち止まる/stop doing ~することを止める
I stopped to buy a magazine. 雑誌を買うために立ち止まった
I stopped buying a magazine.雑誌を買うことをやめた
この事例は他の事例とは違う原因で意味の違いが生じています。
ポイントはstopに自動詞/他動詞の使い分けがあることです。
stop to buyの場合、
stopは自動詞で、 to 不定詞は stopを修飾する副詞の働きをしています。
stop buyingの場合、
stopは他動詞で、 動名詞は stopの目的語で名詞の働きをしています。
to不定詞だけを後ろにとる動詞
to不定詞---未来を表す動詞の後ろに置かれることが多い
次の動詞群を見て、
「これから~する」というニュアンスを含んでいることを確認してみて下さい。
want to do ~したい
mean to 本気で~する
plan to ~することを計画する
hope to ~することを望む
wish to ~することを願う
expect to ~することを期待する
intend to ~することを意図する
offer to ~することを申し出る
agree to ~することに同意する
decide to ~することを決める
promise to ~することを約束する
pretend to ~するふりをする
tend to ~する傾向がある
managed to なんとか~する
afford to ~する余裕がある
hesitate to ~することをためらう
refuse to ~することを拒否する
動名詞だけを後ろにとる動詞
動名詞---過去もしくは習慣を表す動詞の後ろに置かれることが多い
過去もしくは現在の習慣を表す動詞という定義だけだと曖昧な場合もあるので、
もう少し補足をします。
~ing(進行形)の躍動感ある情景を目的語にとる動詞(imagineやconsider)、
具体的、客観的な何かを目的語にとる動詞(admitやacknowledge)
も後ろに動名詞をとります。
習慣・具体的事実・躍動感ある情景を目的語にとる動詞
practice ~ing ~ することを練習する
be used to ~ing ~することに慣れている
admit ~ing ~することを認める
acknowledge ~ing ~という事実を認める
imagine ~ing ~することを想像する
consider ~ing ~することを考える
次の事例は、動名詞部分が「これから~する」と言うことを示唆していますが、
to不定詞ではなく、動名詞をとります。
X I recommend to apologize him.とやってしまいそうですよね。
仕事上のe-mailでも頻繁に使いますので、
これらについては理屈抜きで覚えてしまいましょう。
recommend ~ing ~ することを薦める
suggest ~ing ~ することを提案する
advise ~ing ~ することを助言する
look forward to ~ing ~することを楽しみにしている
習慣や繰り返しを終わらせたり、それから逃れたりすることを表す動詞
finish ~ing ~することを終える
stop ~ing ~することをやめる
quit ~ing ~することをやめる
give up ~ing ~することをあきらめる
mind ~ing ~することを気にする
avoid ~ing ~ することを避ける
deny ~ing ~したことを否定する
escape ~ing ~することを逃れる
miss ~ing ~し損ねる