verifyとclarifyの違いを解説
verifyやclarifyは、
どちらも「確認する」という意味がありますが、
どうやって使い分けるかわかるでしょうか?
この記事では、
エンジニアの世界でもよく使われる
verifyとclarifyの違いを
関連語句とともに解説します。
まず、verifyですが、
「事実や真実を確かめる」
というニュアンスがあります。
「~が正しいことを証明する、検証する」
という意味で、
verify if our product meets the requirements 製品が要求を満たしているかどうか「検証する」
verify if our software works in accordance with the requirements ソフトウェアが規格通り動作するかどうか「検証する」
のように使われます。
また、こうした設計仕様を検証するテストのことを
design verification test 設計検証テスト
=事実や真実を確かめるためのテスト
と呼んだりします。
一方、clarifyは、
「曖昧や不明なことをはっきりさせる」
というニュアンスがあります。
「~を明らかにする、はっきり説明する」という意味で、
何か問題が起きたときなどに、
Please clarify the root cause as soon as possible. (至急、原因を明確にするように)
root cause 真因、原因
のように使ったりします。
また、名詞形のclarrificationを使った、
root cause clarification 原因の明確化
という言い回しは、実際の現場でよく使われます。
また、この記事では、
関連語句として、
qualify/validate/examineを合わせて紹介します。
特にqualify(動詞)「資格を与える(取得する)」は、
qualification(名詞)やqualified(形容詞)という形でも
よく使われ、仕事にも、TOEICにも活用できる単語です。
動詞:He qualified as a doctor. 医師の資格を取った
名詞:a design qualification test (正式な)認証試験
形容詞:a qualified architect 資格のある(適任の)建築家
くわしくは、下記の記事を確認して下さい!
参考:qualifiedとcertified-意味の違いを解説
それでは、例文とともにくわしく確認していきましょう。
verify
「事実や真実を確かめる」というニュアンス
~が正しいことを証明する、検証する
I have verified this result. この結果を検証(正しいことを証明)した。
Can you verify that this information is correct? この情報が正しいか確認(検証)できますか?
verification 検証
We did the verification for your account. あなたのアカウントが正しいかどうか検証した
accountにはIT用語としての「アカウント」以外に
さまざまな意味があるので、覚えておきましょう!
参考:accountの5つの意味/accountingとの違いを解説
アカウント
あるネットワークにログインするために必要な「権利」のこと
「ログインID」と同義で使われることが多い
clarify
「曖昧や不明なことをはっきりさせる」というニュアンス
~を明らかにする、はっきり説明する
I have clarified if it's true or not. 本当かどうか明らかにした
Could you clarify what you mean by that? それはどういう意味かはっきりさせてもらえますか?
clarification 明確化
Let's accelerate the root cause clarification for this issue. 原因の明確化を加速しよう
problemにはnegativeな響きがあり、
実際の仕事では、
「取り組むべき問題」という意味でissueが好んで使われます!
関連用語
qualify (~の)資格を取る as, for
He qualified as a doctor. 医師の資格を取った
a qualification test 認定試験、資格試験
a qualified engineer 資格のあるエンジニア
validate 実証する、妥当性を確認する
Please validate that all systems work properly すべてのシステムが正常に動作することを実証して下さい
verificationとvalidationの違い
どちらも「正しさを証明する」行為を意味しますが、次のような違いがあります。
verification---内部で行われる検証こと
validation---外部に対して証明すること
自社でverification report 検証レポートを作成し、
-外部機関でvalidation 妥当性確認(認証)を受ける
-内部でvalidation 妥当性確認を行う
という流れで理解するといいかと思います。
a verification report 検証レポート
a validation test 妥当性確認試験
valid 有効な、妥当な
examine くわしく調べる、検査する
TOEICのPart1でよく登場します。
A man is examining her bag. 男の人が、彼女の鞄をチェックしている
TOEIC Part1のポイントを下記の記事で確認しておきましょう!