自動詞と他動詞の区別を解説-discussion about~は正しい?
動詞は、
動作を表す動詞と状態を表す動詞の2種類があります。
これとは違う分類のしかたとして、
自動詞/他動詞という分け方があります。
自動詞:目的語を取れない動詞
他動詞:目的語をとる動詞
例えば、
I called him yesterday. 昨日彼に電話をした
のcallは、
himを目的語に取っており、他動詞です。
discussも同様に他動詞なのに、
X Let's discuss about this issue.というように
aboutを付けてしまっているケースを
実際の仕事でもよく見かけます。
O Let's discuss this issue.
が正しいので、間違えないようにしましょう。
一方、I don't smoke in public. 公共の場では、たばこを吸わない
のsmokeは、
目的語なしでも成立する動詞でなので、自動詞と言います。
自動詞で、目的語を取りたい場合は、
前置詞を使います。
例えば、I replied to him yesterday.の
replyは、自動詞なので、Xreply himとは言えません。
そのため、toを添えて、Oreply to himとします。
自動詞なのか他動詞なのか、
間違えやすい動詞が他にもありますので、
今回は、そういった動詞を紹介したいと思います。
それでは、例文とともにくわしく確認していきましょう。
自動詞だと勘違いしやすい他動詞
discuss同様、
mention/answerもmention aboutやanswer to と
しているケースをよく見かけますが、
全て他動詞なので目的語が必要です。
自動詞だと勘違いしやすい動詞を集めたので、
ひととおり確認して下さい。
discuss~(X discuss about~)
Let's discuss this issue. この問題を議論しよう
名詞discussionの場合は、
discussion about~と表現するのが正しいので、
ちょっと混乱してしまいますね。
mention~(X mention about~)
He mentioned this mistake. 彼がこの間違いに言及した
answer~(X answer to~)
I will answer your question in an e-mail. あなたの質問にはメールで回答します
marry~(X marry with~)
He will marry his girlfriend next month. 来月、ガールフレンドと結婚する
=He will get married to his girlfriend next month.
marry~=get married to~です。
consider~(X consider about~)
Let's consider how we should do. どうすべきか一緒によく考えよう
visit~(X visit to ~)
She visited her father. 彼女は、父のもとを訪ねた
reach~(X reach at~)
He reached the station on time. 駅に時間通りついた
get to~/arrive at~(~に着く)は前置詞が必要です
attend~(X attend to ~)
All the employees attended the meeting. 全従業員が会議に出席した
enter~(X enter to~)
He entered the restaurant together with her. 彼女と一緒にレストランに入った
resemble~(X resemble with~)
He resembles his father. 彼は、彼の父に似ている
oppose~(X oppose to ~)
He opposed this plan. 彼は、この計画に反対した
access~(X access to~)
He cannot access this network. 彼はこのネットワークにアクセスできない
raise~ ~を上げる riseとの使い分けに注意
Our team raised sales dramatically last year. 昨年劇的に売り上げを伸ばした
riseは、自動詞で、「昇る、上昇する」という意味です。
The Sun rises in the east. 太陽は、東から昇る
raiseとriseの使い分けに注意しましょう
他動詞だと勘違いしやすい自動詞
例えばtalkの場合は、自動詞なので、
talk himとは言えず、
talk to him about itというようにtoやaboutが必要です。
apologize to~(X apologize~)
I apologized to him for my misunderstanding. 誤解について彼に謝った
look at~(X look~)
Look at my eyes. 私の目を見て
listen to~(X listen~)
Please listen to the conversation carefully. 会話を注意深く聞いて下さい
hearは、他動詞なので、
Can you hear me?のように目的語を直接取ります。
自動詞にも他動詞にもなる動詞
自動詞、他動詞、どちらでも使える動詞があります。
grow 自:育つ/他:育てる
Vegetables grow even in my garden. 庭でも野菜が育つ
He grew blueberries in his garden. 庭でブルーベリーを育てた
sell 自:売れる/他:売る
Newly released products sell very well. 新しく出した製品はとても売れている
Many people were employed to sell new products. 新製品を売るためにたくさんの人が雇われた
divide 自:分かれている/他:分ける
My mother divides a cake into 3 pieces 母がケーキを3つに分けた
他動詞として使われることが多い印象がありますが、
This road divides into two from here. この道はここで2つに分かれている
のように、自動詞として使うこともできます。