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分詞構文を作るこつと5つの意味を解説

分詞構文を作るこつと5つの意味を解説

分詞構文は、

接続詞を省略して分詞に置き換え、副詞節を作る構文で、

コツさえ覚えれば簡単に作ることができます。

今回は、その方法を説明したいと思います。

 

まず、上の写真を接続詞を使って表現してみましょう。

He is looking a the PC, while he is holding a baby.

赤ちゃんを抱きながら、PCを見ている

 

これに対し、次の1~3の作業を行います。

1.接続詞whileをなくす

2.主語 he(主節と共通)をなくす

3.be動詞(is)をなくす

He is looking at the PC, holding a baby.

 

これで、

接続詞がなくなり、分詞だけ残った文章=分詞構文になりました。

 

分詞構文とは、接続詞とbe動詞をなくして、

~ingだけにし、

主節の文をくわしく説明する(副詞句として働く)構文です。

 

能動態の例を挙げましたが、

受動態の分詞構文も、beをbeingに変えるだけです。

beingは省略されることが多く、文頭が過去分詞になっていることもあります。

 

Since I was born in Japan, I'm familiar to its culture.

(Being) born in Japan, I'm familiar to its culture.

日本で生まれたので、自国の文化にはくわしい

 

分詞構文は、

接続詞を省略するため、意味がわかりにくくなります。

省略される接続詞を元に、次の5つの意味を覚えておきましょう。

 

1.付帯状況 while(~しながら/(そして)~する)

2.時 when(~な時)

3.理由 because(~なので)

4.仮定 if(もし~なら)

5.譲歩 although(~だが)

 

実際には、次のように接続詞(この場合はwhile)を残して

意味を明確にするケースも多く、

He is looking at the PC, while holding a baby.

特に技術系の文書では、

Technical Wrintingのルールに則り、

接続詞を残した、Clearな文章にするのがよいとされています。

 

それでは、例文とともにくわしく確認していきましょう。

 

分詞構文をつくるこつと注意点

分詞構文をつくるこつ

上述の通り、分詞構文の作り方は、

次の通りです。(1の接続詞は、残すケースが多い)

 

1.接続詞をなくす

2.主語 (主節と共通の場合)をなくす

3.be動詞をなくす

 

分詞構文をつくる際の注意点

1.否定の分詞構文は、notを付ける

Not knowing that fact, I continuously feel sad. その事実を知らないので、ずっと悲しい気分のままです

 

2.現在完了の分詞構文は、havingとする

Having finished this presentation, I felt relieved. このプレゼンを終えたとき、ほっとした

 

3.主語が異なる場合は、分詞構文にしない

When I open the window, fresh air will come in.

窓を開ければ、新鮮な空気が入ってくるだろう

を1~3の操作で分詞構文にすると、

Opening the window, fresh air will come in.となります。

 

しかし、これだと主節の主語(fresh air)と

従属節の主語(I)が違っているため、

懸垂分詞と呼ばれ、分詞構文としてはNGなのです。

 

分詞構文は、

主節と従属節の主語が共通の場合に使うようにしましょう。

 

分詞構文の5つの意味

分詞構文は、

省略される接続詞によって、さまざまな意味になります。

ここでは、5つの意味を紹介します。

 

1.付帯状況 (同時に)~しながら/(そして)~する

He was sitting on the bench, (while) looking at me. 私を見ながらベンチに座っていた

The meeting starts at ten, (and) ending at eleven. 会議は10時に始まって、11時に終わる

The final test was done, (and) resulting in good evaluation. 最終テストが行われ、いい評価を得た

 

主節とは違う主語で、付帯状況を表したいときは、withを使います。

He listened to the music with his legs crossed. 彼は、足を組んで音楽を聴いた

 

withの後は、S+Vと言う関係があります。

付帯状況のwithの使い方を再確認しておきましょう!

参考:付帯状況のwithの使い方を解説

 

2.時 ~の時

(When) Resuming the humidity test, he found the machine trouble. 湿度試験を再開したとき、機械の故障に気づいた

Having designing that product, we worked overtime everyday.  あの製品を設計したときは毎日残業だった

 

work overtimeの意味を再確認しておきましょう↓

参考:workloadとworkforceの違いを解説

 

3.理由 ~なので

(Since) Being confidential, the file was deleted after confirmation. 極秘だったので、確認後ファイルは消去された

Designed confidentially, new product surprised all the people. 極秘で設計されたので、皆を驚かせた

 

4.条件 もし~なら

(If) Designing the logo, you should read the logo handbook first. ロゴをデザインするなら、最初にハンドブックを読んだ方がいい

Used carefully, this bicycle will not break for a long time. 丁寧に使えば、この自転車は長持ちする

 

5.譲歩 ~だが

(Although) Finishing the specification document, we have to present it soon. 仕様書を作り終えたが、すぐに説明しなければならない

(While) Agreeing with your idea, I have no confidence in doing it. あなたの意見に賛成だが、それをやる自信がない

 

動名詞の3つの使い方を確認しておきましょう!

参考:動名詞の3つの使い方を解説

 

分詞構文を使った慣用表現

慣用表現の場合、

接続詞を足したり、

主節の主語との一致を気にする必要はありません。

 

Generally speaking 一般的に言うと

Generally speaking, Japanese smartphone is expensive. 一般的に言って、日本のスマホは高い 

 

Strictly speaking,~ 厳密に言うと~

Frankly speaking,~ 率直に言うと~

Roughly speaking,~ 大雑把に言うと~

 

Talking of~ ~と言えば

Talking of movie, which director do you like? 映画と言えば、どの監督が好きですか?

 

Taking~ into consideration ~を考慮に入れれば

Taking his contribution into consideration, he deserves the promotion.

 

Assuming (that)~ もし~なら

Assuming  the shortage of the parts happens, we will decide to stop the production. もし部品が足りなくなったら、生産ストップを決めるでしょう

 

assumeの意味を確認しておきましょう!

参考:assumeの覚えておきたい2つの意味を解説

 

Considering~ ~を考えると

Considering the width of this part, we should use a different one. この部品の幅を考えると、別の部品を使った方がいい

 

Judging from~ ~~判断して

Judging from this bad weather, the departure will delay.  この悪天候から判断して、出発は遅れるだろう

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