be credited to/with~とbe attributed to~の違いを解説
be credited to/with~とbe attributed to~の
意味と使い方は、わかりにくいと感じるかもしれません。
この記事では、2つの違いをシンプルに理解するため、
creditとattributeの原義をまず捉えたうえで、
次の3種類(受動態+前置詞型の動詞句)に分類して、解説をします。
1.---be credited to~
2.---be credited with~
3.---be attributed to~
まず、creditの原義は、「信用する≓認める」です。
1.---be credited to~は、
toの後に「---(主語)の原因」を置き、
「---は、~が原因(の功績)だと認められる」という意味で使われます。
This invention was credited to his team. 発明は、彼のチームの功績と認められた
2.---be credited with~も、
「認められる」という部分は同じですが、
withの後に「---(主語)の出した結果(功績)」を置いて、
「---は、~という結果(功績)を認められる」
という意味で使われます。
His team was credited with this invention. 彼のチームは、この発明の功績を認められた
一方、attributeの原義は、
「~へ割り当てる≓原因が~にあると考える」です。
3.---be attributed to~は、---be credited to~と同様、
toの後に「主語の原因」を置き、
「1.~に起因すると考える/~のおかげであると考える」
という2つの意味で使われます。
Global warming is attributed to CO2 emission. 地球温暖化は、CO2排出のせいだと考えられている
Our success is attributed to your help. 成功は、あなたの助けのおかげだ
仕事でも、故障や不良の原因の説明に使うことがあります。
These cracks are attributed to the tensile stress caused by bending. これらの破壊は、曲げによる引っ張り応力に起因する
また、
「2.---は、~の作品と考えられている」
という意味で使われることもあります。
This artwork is attributed to him. この作品は彼のものだと考えられている
このように、
1(2).---be credited to(with)~が、原因≓功績だと「認められる、信用される」のように、
「認める」というニュアンスを持つのに対し、
3.---be attributed to~は、単に「原因(要因)である」という
ニュートラルな意味で使われるという違いがあります。
この3つの形は、
TOEICにもよく出題されるので、繰り返し確認しておきましょう。
また、派生語として、
動詞credit 入金する/信用するの使い方や、
名詞credit 入金/信用、名詞credibility 信憑性
名詞attibute 属性、特質の使い方も合わせて解説します。
それでは、例文とともにくわしく確認していきましょう。
---be credited to~
toの後に「主語の原因」
---は、~(が原因)だと認められる
The new software invention was credited to his team. 新ソフトの開発は、彼のチームの功績と認められた
The bad harvest was credited to unstable weather. 不作は不安定な天候のせいとされた
---be credited with~
withの後に「主語の出した結果」
---は、~(結果)の功績を認められている
His team was credited with the new software invention. 彼のチームは、新ソフト開発の功績を認められている
≓The new software invention was credited to his team.
credit 振り込む、入金する/信用する
They will credit your payment to your account. 彼らは、支払額をあなたの口座に振り込むでしょう
I cannot credit what he said. 彼の言ったことを信用できない
account 「(銀行)口座」の使い方や、
関連語句のdeposit 預金する/withdraw 預金を引き出す
の使い方を確認しておきましょう!
参考:accountの5つの意味/accountingとの違いを解説
n.
1.入金/名誉、称賛/信用
I confirmed a credit for ten thousand yen. 1万円の振り込みを確認した
She deserves credit for her efforts on finding new theory. 新理論発見のための彼女の努力は、称賛に値する
It deserves no credit. それは、信用に値しない
theoryは、理論という意味です。
hypothesisの意味も確認しておきましょう!
credibility 信頼性 信憑性
We all doubted the credibility of the data. データの信憑性を皆疑った
creditor 債権者↔debtor 債務者
A creditor or a debtor can file a claim. 債権者もしくは債務者は申し立てをすることができる
fileには、さまざまな意味があります。
意味を一通り確認しておきましょう!
---be attributed to~
1.---は、~(原因)に起因すると考える/---は、~(原因)のおかげであると考える
This high temperature is attributed to the global warming. この高い気温は、地球温暖化のせいだと考えられる
Our success is attributed to your great support. 私たちの成功は、あなたの大きな支援のおかげと考えている
global warmingは、「地球温暖化」という意味ですが、
旬な話題ですので、環境問題関連の技術英語も覚えておきましょう。
参考:renewable energyとexhaustible resourceの違いを解説
2.---は、~の作品と考えられている
This play is attributed to Shakespeare. この演劇は、シェークスピアの作品と考えられている
attribute n.特質
Gentleness is one of his attributes. 優しさは、彼の特質のひとつだ
まとめ
---be credited to(with)~が、「認められる」というニュアンスを持つのに対し、
---be attributed to~は、ニュートラルに「原因(要因)が~にある」
という意味で使われるという違いがあります。
こうした理解をベースに、関連表現を覚えていきましょう。
creditの原義---「信用する≓認める」
---be credited to~ ---は、~(が原因)だと認められる ---is credited to his team
---be credited with~ ---は、~(結果)の功績を認められる ---is credited with his invention
-credit v.入金する/信用する
-credit n.入金/名誉、称賛/信用
-credibility n.信憑性
attributeの原義---「~へ割り当てる≓原因が~にあると考える」
---be attributed to~
---は、~に起因すると考える ---is attributed to CO2 emission
---は、~のおかげであると考える ---is attributed to your help
--attribute n.属性、特質